コーチングを受けて「辛いな」「やめたいな」と思った人へ
すぐやめてください!
コーチングは、自分の中から前向きな気持ちが引き出されて
これからの目標やプラン、問題解決にむけて動き出すための時間。
「コーチングを受けるの、何か気が進まないな・・」
「話したくないことを話しているな・・」
「コーチング受けたくない」
って思うのに無理に受けるのは、本末転倒です。
コーチングを受けていて、「なんか嫌だな・・」と思うのには、3つの理由があります。
①コーチングそのものが必要がない
問題解決ができた、ある程度自分整理ができた、目標に向けて動き始めて、結果を出している。
そんな時は、コーチングを受けなくても「自分一人で歩けるよ」という時かもしれません。
誰かのサポートを受ける時期も大事ですが、誰にも気兼ねなく、自分で考え自分で行動したい!と思う時期も大切です。
一度コーチングから離れて、またコーチングが必要な時が来たら申し込む。
絶対に続けなければいけないものではないので、柔軟に自分の本音に従って、自分のためにコーチングを「利用」してくださいね。
②コーチと相性が合わない
コーチも個性を持った人間です。
なんとなく合わない・・・から
声や態度が好きじゃないんだよなあ・・・から
この人のコーチングが好きじゃない!と思うことまで多々あります。
相性が合わない時は、無理せずに、別のコーチに頼みましょう。
お試しコーチングや、一回だけのセッションを提供しているコーチもたくさんいるので、相性の合う人を探してみるのもいいと思います(ちなみに私は、1回からのセッションを受付しています)
③傾聴力のないコーチとのセッション
個人的に「コーチングが嫌だ」と思う1番の理由はコレだと思っています。
コーチングを受けて、こんな気持ちになったことないですか?
「え?まだ全部話していないのに、いきなり質問をしてくる・・」
「さっきから、コーチが上から目線な気がする・・」
「私の悩みのポイントをわかってくれない・・」
「質問に答えたのに、またすぐに質問されて、尋問されているみたい」
「対して話も聞いてくれずに、すぐに解決策を言われた」
これは「傾聴力の少ないコーチのコーチング」によくある例です。
コーチングは「対話」です。
クライアントの話を「聴き」そこから「質問」によって、自己整理・気づき・プランづくりを促します。
この「話を聴く」部分・・つまり【傾聴力】が身についていないコーチが多いのです。
実は、コーチングを学んだばかりの私がそうでした。
当然です。今まで人生で一度も傾聴力について学んだことがないまま、コーチングスクールでも、傾聴の概念と、少しの練習しかしないのですから(コーチングスクールでは、質問力に特化した学びが主流です)。
傾聴力がないと
・クライアントを否定する
・クライアントの言わんとしていることが理解できない
・クライアントに必要以上に同情してしまう
・クライアントの問題をコーチが解決しようとする
・クライアントの自己整理を手伝う前に、解決の質問をする
・クライアントに「自分を理解されない」と思われる
・クライアント望んでいない方向に話を進める
・クライアントの話をまとめられない
ということが、セッション中に発生します。
当然、クライアントはいい気持ちがしません。一方的に解決されたり、話を理解してもらえなかったりの不快感と共に、こんな問題を抱えていたり目標達成できない自分は「ダメだ」と思い込んでしまったりもします。
コーチングは、傾聴してクライアントの現状や望み、課題をしっかりと整理するところからスタートします。
さらに、実はその前段階として、人と良好な関係を築くための
・マナーコミュニケーション
・関係構築力
・正しく伝え、誤りなく受け取るコミュニケーション基礎力
も必要になるのです。
これらがないと、コーチとクライアント関係性そのものが、不快なものになってしまいます。
もし、これらの要素に当てはまることがあれば、もしかしたら、あなたのコーチは傾聴力が少ないのかもしれません。
何にせよ。
コーチング、ちょっと休みたいな
コーチング受けたくないな
と思う時があれば、少しコーチングから離れてみてくださいね。
コーチングは、コーチを通さなくても「セルフコーチング(自分で自分をコーチングする)」こともできますし、時にはコーチングではなく、尊敬する人からのアドバイスや、周りの人の実体験を聞いたり、何かを勉強することで、現状打破できることもたくさんありますから。
まい先生(中村舞)/ コーチング&傾聴力の女王
マイコーチングオフィス代表。札幌在住。企業研修講師&プロコーチとして活躍(15年で5,000人以上を指導)。コーチングの要素を取り入れた思考力を引き出す研修や、傾聴力で個人の本質(自分軸)を引き出すセッションには定評があり、全国にクライアント多数。まい先生の名で親しまれている。