前回、嬉しいお便りが届いたとご報告した研修の内容です。
【対象】
相談業務を専門に行なっている人
【課題】
・アドバイスだけで終わってしまう
・相手が本音を話してくれない
・やる気を引き出す会話ができない
このような課題をもとに、私がお伝えしたポイントを、今日は3つご紹介します。
この内容は、1on1ミーティングでも有効です!
①相談業務の時間配分を考える
「つい話過ぎちゃった!」
「重要なことを聞き出せなかった!」
ということがないように、最初に、どこにどれくらい時間をかけるかを決めておきます。私の場合なら、30分時間がある場合には、最初のオープニングトークや面談の説明等で4・5分、実際に話を聴く時間を20分弱、と考えて、会話を進めます。
②最初のオープニングトークが肝心!
話し手の不安を和らげる&信頼してもらうためにも、最初の会話が「めちゃくちゃ」重要です!
笑顔はもちろんのこと、1分ほどの「何気ない会話」を作ります。
天気の話等は皆さんされていると思いますが、例えば
・自宅訪問の時の部屋のインテリア
・相手の洋服や持ち物
・住所
などからも、会話が作れます。
(例:・・町にお住まいなんですね!私も前に、美味しいケーキ屋さんがあると聞いて行ったことがあります、など)
ポイントは、できるだけ「素」を出すこと!
あまりかしこまりすぎず、「この置物、素敵ですね!」「その鞄のデザイン、珍しいですね、思わず見入ってしまいました!」など、自然な感じで会話できたらベストです。
③こちらから提案をする時には、まずはポイントの数を伝える
専門職の相談業務や、上司の面談の場合、最後に相手にアドバイスすることも大事な仕事です。このアドバイス時に「長ーい」話になってしまう方も多いんです。
わかりやすく伝えるために、まずは、提案の「個数」を伝えること。
「・・さんにトライしてもらいたいのは、次の3つです」
「私から提案したいことが2つあります」
など。
さらに。そこから提案内容を伝えるのですが、「相手がイメージしやすい言葉」で伝えることも大事です。人は、良いイメージができると「やる気」が生まれます。
例えば、「運動量を増やすと良いです。運動によって筋力の衰えも改善しますよ」よりも「週に2・3回、駅をひとつ前で降りて10分歩くだけで、足が丈夫になって、階段でも疲れにくくなりますよ」
などの方が、どんな行動でどうなるかなどの姿がイメージしやすく「やってみたい!」となる可能性も高くなります。
他、
話の具体的な聴き方
否定されたと感じさせないポイント
話し手の心理
前向きな言葉でどうやる気を引き出すか
面談の説明を簡潔にする工夫
話が長い人への対処法
習慣の変え方
オンラインでの面談のポイント
などを、今回の研修で提供いたしました。
マイコーチングオフィスを立ち上げて17年。その前からコーチングは行なっていたので、振り返ってみると、プロコーチになって19年ほどになります。
相談業務、人の話を聴く仕事、マネジメントをされている方などへ、相手の心が開く会話や、やる気を引き出し行動を促す関わり方などお伝えしています。全て、私が実体験を通して身につけた「最強スキル」です。
研修だけでなく、個人セッションでもスキルをお伝えしていますので、ご希望の方はお気軽にご連絡ください。
まい先生(中村舞)/ コーチング&傾聴力の女王

マイコーチングオフィス代表。札幌在住。企業研修講師&プロコーチとして活躍(15年で5,000人以上を指導)。コーチングの要素を取り入れた思考力を引き出す研修や、傾聴力で個人の本質(自分軸)を引き出すセッションには定評があり、全国にクライアント多数。まい先生の名で親しまれている。