こんにちは!札幌のプロコーチ&企業研修講師の、まい先生こと中村舞です。

以前、とある医療系団体の機関紙で「人を育てるコーチング」の執筆をおこなっておりました。
その時の原稿の手直しをしたものを、こちらのブログ8回に分けて掲載していきます。

コーチングや人を育てるスキルについてまとめてありますので、興味のある方はご覧ください。

人を育てるコーチング① コーチングってなあに?

「コーチング」は、部下指導や人を育てるコミュニケーション、職場の円滑な人間関係のツールとして取り入れられており、「人の力を引き出す」「人と信頼関係を築ける」会話法として注目されています。
今回から、コーチングの「人の育て方」に焦点をあて、話法や事例を紹介していきます。

コーチングとは?
コーチングとは、ずばり、「人の力を引き出す」会話法です。
ある方法を使って会話をすると、相手の思考が整理される・客観的に自分を見ることができる・やる気が出る・思考力が向上する・行動力が生まれる・・・。
そんな「力」を引き出す会話がコーチングです。

コーチングの3つのコミュニケーション
力を引き出すために、コーチングでは3つのコミュニケーションスキルを使いながら、相手と関わります。

①傾聴
話を聴きます。“否定せずに聴く・自分の意見は言わずに聴く・価値判断の色眼鏡をはずして聴く・相手が本当に言いたいことは何か?を読み取る”など、日常では使わない特別な聴く技術を使って、相手と関わります。
聴くことにより、「私のことをわかってくれる」「この人には何を話しても大丈夫」という信頼関係が生まれます。また、指導する側も、相手のことを深く知ることができ、相手の個性に合わせて指導しやすくなります。

②質問
「こういう場合は、どうしたらうまくいくと思う?」「患者さんの立場だったら、どう思うだろうか?」など、質問によって相手の視点を変え、思考力を育てます。また、“状況を整理する” “気づきを促す”  “やる気やアイディアを引き出す” “行動プランを作る”など、様々な目的に沿って質問を行い、答えを導きます。

③承認
相手のできていること、頑張っているところなどを見つけて、伝えます。「皆、自分の個人的な能力・やれる範囲の中で、精一杯のことをしているんだ」という視点にたって相手と関わり、常日頃から「ここ、いいね!」「さっきの良かったよ、ありがとう」「○○さんはこういうところがすごいよね」と、声かけをしていきます。
自分の頑張りを認めてくれる人がいる。それが、相手への勇気づけとなり、もっと頑張ろうというやる気を引き出します。

次回からは、さらに詳しく、それぞれのコミュニケーションスキルの使い方について紹介いたします。
 


まい先生(中村舞)/ コーチング&傾聴力の女王

マイコーチングオフィス代表。札幌在住。企業研修講師&プロコーチとして活躍(15年で5,000人以上を指導)。コーチングの要素を取り入れた思考力を引き出す研修や、傾聴力で個人の本質(自分軸)を引き出すセッションには定評があり、全国にクライアント多数。まい先生の名で親しまれている。