部下との「信頼関係」築けていますか?

人を育てるコーチング② 信頼関係をつくるには、傾聴から!!

仕事の関わりだけ・・・の間柄であれば、「信頼」までは必要ないかもしれません。
しかし、人をサポート、育成する立場になるなら、「信頼してもらうこと」は「絶対に」必要な条件となります。

ここでいう信頼とは、『心を開いて、本音を話してもらうこと』です。

今どのような状況、状態か?考えや気持ち、悩みやストレス、夢や目標、頑張っていること・・・。その人の現状、本音を話してもらうことで、私たちは初めて、その人にあった適切なサポートが可能となります。

本音を話してもらうための効果的な方法が、コーチングの「傾聴のスキル」です。

傾聴のスキル
傾聴は、その名のとおり、「耳を傾けて話を聴く」こと。相手の話、その奥にある、考え方・気持ち・・その人の本音を聴くことです。

傾聴することによって、相手の中に、ありのままの自分を受け止めてもらえる安心感や信頼、私を理解してくれるこの人にならもっと話したい、という欲求が生まれます。

ここでは、コーチングに必要な5つの傾聴(聴き方)をお伝えします。

1)聴いているということを表現する
表情、態度、口調や相槌等で、あなたの話を聴いていますよ、ということを表現する

2)相手に興味・関心を持つ
相手が話したいことを聴く/どんな考え?どんな気持ち?など、相手自身に関心を向ける

3)意識して聴き役になる
自分の考えや意見を伝えることは後回し&最小限にこちらは聴き役。相手に多く話してもらう

4)否定をしない
何を言われても、一度「うんうん」「そうなんですね」と受け止める
人はいろんな考え方、価値観があるのだということを受け入れる

5)相手の立場になって理解しようとする 「
自分だったらそう思わない」「自分はそう考えない」という自己の考えを脇によけて、この人はこうなんだ、と相手の立場になって理解するよう心がける

傾聴上手になるには?
傾聴は、何度も練習することによって、確実に上達します。
家族や友達、看護師さんや事務員さん、患者さん・・いろんな人と話をする時に、まずはこのようなところに気をつけて話を聴くところからスタートしましょう。これらができるようになるだけでも、かなり相手の信頼度がアップしますよ!

◎よし!できるだけ聴き役になってみよう!と意識して、数分聴く側にまわってみる。
◎たとえ興味のない話でも、その時だけは関心をもって、真剣に聴く。
◎「うんうん」「へえ」「そうなんだ」「おもしろいね!」「それはよかった」等、積極的に相槌をつ。
◎話を聴くときは、できるだけ同じ目線に。アイコンタクトも。
◎身体や顔を相手に向ける。(話しかけてきたのに、何か作業をしながらの生返事・・だと、どんな人もいい気持ちはしません)
◎途中で話をとらずに、最後まで聴く。


まい先生(中村舞)/ コーチング&傾聴力の女王

マイコーチングオフィス代表。札幌在住。企業研修講師&プロコーチとして活躍(15年で5,000人以上を指導)。コーチングの要素を取り入れた思考力を引き出す研修や、傾聴力で個人の本質(自分軸)を引き出すセッションには定評があり、全国にクライアント多数。まい先生の名で親しまれている。