心中事件は、私のせいだ。私が弟を殺したようなものなんだ」

という思い込みから、人に迷惑をかけること、人を傷つけることがとてつもなく恐ろしくなってしまった私。

ふだん、その恐れは心の奥深くに眠っていて、意識することはない。でも、見えない足枷が足に絡んでいるように、私の前進が何かで阻まれていく。うまくいかない出来事、人間関係など、よーく内観をしていくと、この恐れが絡んでいる。

そこと向き合い、私が次にやったことは・・・
人生を変えるステップ:恐れを手放す「実践」編①の続きです(^^)

2)「覚悟を持って新しい行動を決断する」

「絶対に幸せになる、そのためならどんなことでもする!」

という覚悟だけは最初からあった私。それが唯一、私が家族にできる愛の表現であり親孝行。何としても実行しなけばいけないと思った上での覚悟です。

25年経って、その覚悟は間違っていた(家族のために生きるのではなく、自分の人生は自分のために生きるものなんだと悟った)と気がつきましたが、それでもこの覚悟が、私をここまで前に進ませてくれました。

「人は覚悟さえ持てば、できないことはない」

これが、私が自分の人生で得た体験の一つです。覚悟を持って何かしら実行したことがある人は、皆同じ感想を持つのではないかと思います。それくらい覚悟の力は強い。自分の力を一点に集中するのですから(^^)

余談ですが、コーチングでも「幸せになりたい」という望みを聞くことがよくあります。私は必ず「本気度」を確認します。その望みについてどれくらいの覚悟を持っているのか?

恐れを手放すのも、幸せになるのも(幸せは「なる」ものではなく「気づく」ものですが)仕事での結果も何らかの問題解決も、全ては覚悟があるかどうかで結果が決まるからです。

今までの行動のままでは、今までと同じ結果が出るだけ。何かを変えたいなら、行動を変える必要がある。本気で行動を変えるには本気の覚悟が必要なんです。「覚悟」本当に大事なんですよー(^^)

「絶対に幸せになる」この覚悟と決意を持って、長い時間をかけて恐れを一つずつ手放していきました。

まずは「自分の中にある恐れと、自分の普段の行動や言動がどこで結びついているか」を日常の中で見つけていきました。

平凡な日常の中で内観するときもあるし、ひどく動揺することやうまくいかない事柄が起きた時に「そこに恐れが潜んでいないか」を内観していきました。

私が発見した日常の行動や言動(特徴的であまりプラスになっていないもの)は以下のものです(あくまで私個人のものです)

◆人といると、周りの人の気持ちや状況ばかり優先してしまう
(自分がなくなる)
◆嫌なことも断れない(相手を困らせたくない)
◆すぐにいい子でいようとする
◆困っていても助けてと言えず自分でなんとかしようとする
◆いつ一人になってもいいように、いつも強い心でいようとす
◆「私なんて・・」といつも自己卑下する

全て、心の奥を見ていくと「これ以上人に迷惑をかけてはいけない、私はもともと罪を背負っているんだから」のような懺悔的な恐れが絡んでいる(笑)

そこに気がついたら今度は、この一つひとつの場面で

「恐れが原因で」やっていないことがあればやってみる。
「恐れが原因で」やっていることがあればやめる。

を実行に移していきます。

スクリーンショット 2020-10-28 20.37.48

これが・・・「怖いんですよーーーー!😱🙀😭」

だって「怖いからやってないことをやる」って、【あえて怖い思いをする】ということですよ・・「怖いからやっていること」をやめるのも【あえて怖い思いをする】ということ・・・

「こんなことやったら迷惑かけるんだよ」
「これをやったらまた相手を傷つけるんだよ」
「あなたはこんなことをする価値がないんだよ」
「それをやめたら最悪の事態が起きちゃうよ」

と、心はレッドカードのオンパレードです。
必死でやめさせようとします。

そう、人の最大の敵は己の恐れです。「不安・怖い・恐怖」この感覚が起きると、さっきまで安定していた心がグラグラ揺れ動きます。その状態が耐えられなくて、ほとんどの人は身動きが取れなくなるか、逃げようとする(見ないよにする)か、またはガムシャラに動きすぎてしまうか、この中のどれかの反応が起きてきます。ここで

恐れに反応するか?
恐れを真正面から受け止め、乗り越えるか?

の選択をすることになります。

私のトラウマはある意味強烈で
「これを相手に言うと、相手が傷ついて心の病気になり、自殺してしまうかもしれない」という恐怖も心のどこかで感じていました(内観で発見)。私にとって、「人に迷惑をかける、相手が傷つく=自死をする」というのが「過去」にできた方程式だったからです。

それでも

「恐れが原因で」やっていないことがあればやってみる。
「恐れが原因で」やっていることがあればやめる。

をやり続けました。つまり、怖いことをやり続けるんです。

スクリーンショット 2020-10-28 20.38.45

怖いことに向き合うには、それ以上の「これを得るんだ!」という目的が必要です。とてもじゃないけど、何かの目的がないと怖いことに正面から向き合うなんてできません💦

どんな自分になりたいの?
どんな人生を生きたいの?
本当に変わりたいの?
今のままでいいの?それとももっと成長したいの?
なぜ怖くても、前に進みたいの?
何が自分らしい人生なの?

そう何度も問いかけました。
人は、欲しいものがあるからこそ行動できるし、得たいものがあるから頑張れるんです。それが「女性にモテたい」という望みだろうと「あの人より美しくなって見返してやるわ」という願いだろうと何でもいい。「このために!」という目的の力は、恐れの力を凌ぎます。

恐れはただ、自分に同じ行動を繰り返させるだけです。
「こうならないために」ずっと向き合いたくない事柄から逃げさせる。
でも目的は違う。いつでも自分が作り出すことができる。

「恐れを人生の主人公にするのか?」
「自分が人生の主人公になるのか?」
「私は何のために前に進みたいのか?自分を変えたいのか?」

この問いかけを25年続けながら恐れと向き合い続けてきました。

では具体的に何をしたのか?続きは次回に(^^)


まい先生(中村舞)/ コーチング&傾聴力の女王

マイコーチングオフィス代表。札幌在住。企業研修講師&プロコーチとして活躍(15年で5,000人以上を指導)。コーチングの要素を取り入れた思考力を引き出す研修や、傾聴力で個人の本質(自分軸)を引き出すセッションには定評があり、全国にクライアント多数。まい先生の名で親しまれている。