先日、札幌の「かでる2・7(北海道立道民活動センター)」で2日間、お仕事でした。
接客ロールプレイ大会のお客様役という、重大な任務!
演技力はもちろんのこと、買い物をするにあたっての「表のニーズ・裏のニーズ」を考え、さらに会話の中でニーズのヒントを少しずつ出す、しかも全ての競技者に対して、関わり方に差がないようするという、かなり高度なコテクニックが必要な仕事です。私がコミュニケーションの仕事をしていなかったら、絶対にできなかったであろう仕事。
今回は、2日間で30パターンを演じました。
数年前に、ある知人からオファーをいただき、夏から秋にかけて、あちこちでお客様役をさせていただいております。コミュニケーション講師として、やりがいのある仕事です。
ニーズ。
営業や販売をされている方は、「ニーズを引き出す」「ニーズの深掘り」がうまくできずに悩んでいる方もいると思います。
ここで少しヒントを出すとすれば。
ニーズは、その人のストーリーの中にあります。
例えば、八百屋に行ってりんごを買う。
「なぜリンゴを買ったのか?」→「美味しそうだったから」
ほとんどの人は、これがニーズだと思いますが、違います。
美味しそうだったら、いつでも何でも買うのでしょうか?
リンゴでなくてもよかったのでしょうか?
そうではない。「今日、これを買うに至った理由」があるのです。
例えば・・。
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外を歩いていたら暑くて、喉が乾いた。ふと、おばあちゃんが作ってくれたリンゴジュースを思い出した。美味しかったなあ・・。そういえば、この前見たテレビでも、りんごは身体にいいって言ってたな。最近暑くて疲れやすいし、久しぶりにリンゴでも食べようかな?元気が出るかも!でも、大型スーパーで売っているりんごは高かったな。そうだ、この近くの商店街の八百屋に、いいリンゴがあるかも??
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これが、ストーリーであり、理由です。
その人なりの背景、環境、気持ち、望みがあって、私たちは何かを選んだり買ったりします。
こんなストーリーもあるかもしれません。
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実は、今うちの子が風邪をひいていて・・。私の母がよく、風邪の時にリンゴを擦って食べさせてくれた。だから、私も子供にはそうしてる。どうせなら、美味しいリンゴがいい。八百屋さんだったら、いいリンゴあるかな?ついでに、身体にいい果物を他にも買っていきたいな。早く子供が良くなりますように・・
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こういうストーリーを、お客様役の時には、幾つも用意していきます。
ここ、かでる2・7の目の前は、札幌の植物園が広がります。
私がよく、虫写真を撮りに行くところです・・ww
この時期は、エゾリスたちが活発で、どんぐりを拾っては土に埋めています。
1日目は雨だったけど、2日目は快晴!
あと半月もすれば、木々の緑も赤と黄色に染まります。
まい先生(中村舞)/ コーチング&傾聴力の女王
マイコーチングオフィス代表。札幌在住。企業研修講師&プロコーチとして活躍(15年で5,000人以上を指導)。コーチングの要素を取り入れた思考力を引き出す研修や、傾聴力で個人の本質(自分軸)を引き出すセッションには定評があり、全国にクライアント多数。まい先生の名で親しまれている。