春は新入社員研修の季節。
新入社員(&入社3年未満の社員)がやめてしまうという相談は本当に多く、今や企業だけにとどまらず、地方自治体や官公庁からも同じ悩みをきく時代となりました。
官公庁に入庁なんて、一生モノの仕事だよ??と古き時代の私は思うのですが・・今の若い世代は、「もっと自分にあう仕事」を求めるんですよね。
実は、社員が会社をやめる人数は、今も昔も変わっていないんです。変わったのは少子化により、「代わりの人材がいなくなった」「自分たちの会社(組織)を選んでくれなくなった」ということ。
なので、「社員がやめないように」が企業のテーマの一つになっています。やっと採用した新入社員たちが1年以内に数名やめていったら・・それだけでも大打撃です(どうしても仕事が自分に合わないとか、もっと他にやりたいことが見つかったならまだいいんですけどね・・)
ということで、私も毎年あの手この手を使って「いかにやめない社員を育成するか」をテーマに研修を作り変えています。
企業側もこの問題には乗り気で、新入社員側だけでなく管理職側用に作った「ジェネレーションギャップの乗り越え方」の様な研修が非常に人気で、作った本人がびっくりしています。
昨日、研修終了後の懇親会で、「古い人間はバカヤロウ!と言っちゃうんだよね、愛情あってのことなんだけど・・」という話を社員さんからききました。
今はこれが「パワハラです」と言われる時代なので、非常にデリケートな問題なのですが・・。それでも「気をつけるけど癖だから言っちゃったら謝る。でも、俺のバカヤロウは、「頑張れ!お前ならできるぞ」という思いの裏返しなんだ」と伝えておくだけでも、ほんの少し「やめない社員作り」に繋がるかなあ・・なんて思いました。
要は、コミュニケーションなんですよね。「今の若い人は・・」の前に、大事に思っていること、一緒に頑張りたいことをどれくらい伝えられるか?自分たちから新しい時代の彼らにどれくらい歩み寄りができるか?
「今の新人は向上心がない」なんて言う前に、まずは自分たちがもう一度向上心を持って、関わり方を新しい時代にあったものに変えていかないとなあ、と思ってます。変わるのは私たち年長者。
と言いながら、新入社員にも、変わるのはあなたたち!と言ってるんですけどね。
まい先生(中村舞)/ コーチング&傾聴力の女王
マイコーチングオフィス代表。札幌在住。企業研修講師&プロコーチとして活躍(15年で5,000人以上を指導)。コーチングの要素を取り入れた思考力を引き出す研修や、傾聴力で個人の本質(自分軸)を引き出すセッションには定評があり、全国にクライアント多数。まい先生の名で親しまれている。