【強靭なメンタルがどうやって作られたのか?】
という質問が寄せられました。
その方へのメールの返信に補足をつけて掲載します(本人承諾済みです)
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メールの返信
(前略)
「強靭なメンタル」と言う言葉が一番皆が理解しやすいから使っているだけで、本当は試行錯誤の連続でしたよ。事件が起きてから6年間は、毎晩「朝起きたら過去に戻っていますように、そうしたら私が事件をくい止めるから」と神様にお願いし、次の日それが叶えられてないことで小さな絶望で涙する日々を繰り返す毎日だったし。
でも、19歳の時に大事なことに気がついたんですよね。 私が不幸になると、一連の事件も私の家族も本当に不幸になる。 でも私が幸せになれば、一連の事件の内容は変わらずとも、少なくとも事件を起こした家族はホッとする。
私が「あの事件のおかげで私はこんな成長ができた、強くなれた」と【本当に】思えることができたら、彼らが初めて癒されるのではないかと。少なくとも「娘の人生を不幸にしてしまった」という罪悪感を感じずにすむ。
その時から、「本気で」幸せとは何か考え行動を始めました。 これが私の強靭なメンタルの出発点です(^^)
どんなに素晴らしいことを伝えても、素晴らしい活躍をしても、本人が辛く苦しい人生を生きていたら(状況がではなく、精神的に)周りの人も皆影響を受ける。何もしてあげられない自分に無価値観を感じたり、その人のマイナスの影響をダイレクトに受けたり・・。
それを考えると、「自分が幸せになる」ってとても大事な、すべての人に与えられたミッションのような気がしています。お金とか名誉とかではないですよ。自分の個性を知ってその個性を愛し、生き生きと毎日を楽しむ自分になること、かな?
そう生きることが、周りの人を本当に幸せにするのではないかと思ってます。陽の光を浴びて暖かさを感じるような、小さな子供の無邪気な笑顔を見て自分も笑顔になるような、そんな喜びのエネルギーが広がる。
すべての鍵は「自分」なんですよね。この世界も「自分」が変わることで変化していく。
大好きな話なので熱く語ってしまいましたw
強い自分も弱い自分も「自分の個性」と思えた時に、どちらも愛しくなって、その状態が「強靭なメンタル」なのかもしれません(^^)
(後略)
メールここまで ーーーーーーーーーーーーーーー
私が自分の生い立ちを通して確信したこと。
【マイナスはマイナスを生み、プラスはプラスを生む】
我が家で起きた家庭内心中事件は、親戚から近所の人から全ての人の心に「助けてあげられなかった」というマイナス(後悔、罪悪感、自責)を作ってしまった。 2年前に107歳で亡くなった母方の祖父も、子供や孫の記憶はほとんどなくなっても、「かわいそうなことをした」と母や弟のことは最後まで覚えて悔やんでいた。
もし私たちに魂があって、そんな祖父を天国から母が見ていたら、母はさらに余計自分を責めただろう。全員が「自分が悪い」というループにはまっている、悲しい状態。
私もそのマイナスの状態を19歳の時まで6年続けた。家族が大好きだったからこそ苦しんだ。でも、本当に愛しているならやるべきことは違う。
本当に愛しているなら、やることは一つ。
「自分が幸せになる」それだけだ。
自分の「イノチ」を大事に、「人生」を大事にすること。
自分の「イノチと人生」を自分の幸せのために使うこと。
後悔をやめる、自責や自己否定をやめる。他者のために自分を押し殺して生きるのをやめる。自分の個性を愛する。失敗や人を傷つけることを恐れずチャレンジする。自分しか自分を幸せにできないことに気づく。
そう生きたことで、私の人生は変わったし、マイナスの連鎖を終わらせることができた。
私たちは「自分を幸せにする」という人生で最も重要な仕事を抱えて生きている。それを全うすることが、この世の中に、他者のためになることの一つだと思う。
自分の中にプラスが生まれれば、今度はそれを周りの人に分け与えることができる。意識して分け与えなくとも、笑顔は笑顔を、喜びは喜びを生む(^^)
そう生きようと決意した時に、人の中に最も強靭なメンタルが生まれるのでは?と私は思っています
まい先生(中村舞)/ コーチング&傾聴力の女王
マイコーチングオフィス代表。札幌在住。企業研修講師&プロコーチとして活躍(15年で5,000人以上を指導)。コーチングの要素を取り入れた思考力を引き出す研修や、傾聴力で個人の本質(自分軸)を引き出すセッションには定評があり、全国にクライアント多数。まい先生の名で親しまれている。