コーチングでは、質問を使って相手のやる気を引き出します。
質問には、意識の焦点を変え、気持ちを前向きに変化させる大きな力があります。

やる気を引き出す質問とは?

・できること&できていること
・うまくいっていること
・頑張っていること
・長所
・成功体験
・楽しさ
・成長や学び

このような側面に焦点を当てて質問を作ると、

答えているうちに気持ちが明るくなり
自信がつき
前向きな気持ちややる気が引き出されます。

何気ない会話や面談、問題解決の場面で使うと、相手の力を最大限に引き出せます。

質問例
「おお、これはいいね!実現したら、君にもどんな成長がありそうかな?」
「今回こと、本当によく頑張ったね。自分で一番頑張ったなと思うところはどこかな?」
「やれることをたくさんあげてみようか」
「これが成功したら、どうやって皆に報告しようか?」

やる気を奪う質問とは?

一方で、私たちは無意識のうちに「やる気を奪う質問」を使いがちです。

・できないこと&できていないこと
・うまくいっていないこと
・欠点
・失敗
・過去の過ち
・未来への不安

など、マイナスに焦点を当てた質問です。

質問例
「どうしてこれができないの?」
「あなたはどうしてうまくやれないの?」
「なんでもっと○○できないんだ?」
「うまくいかなかったらどうするの?」

感情的になり、やる気を奪う質問ばかりを投げかけても、相手は言い訳や欠点を探すだけで、解決にはつながりません。

日頃から、やる気を引き出す質問を意識的に使い、相手の気持ちを前向きにさせ、前進のきっかけをつくりましょう。

実践例

後輩:「もっとお客様と笑顔で挨拶したいんですけど…得意じゃなくて…」
先輩:「そっか。笑顔を作るのも、簡単じゃないもんね。…もし笑顔が自然にできるようになったら、どんな気持ち?やっぱり嬉しいかな?」
後輩:「はい、嬉しいし、ほっとする感じです」
先輩:「そうなんだ。そうなったらいいね。どうしたら少しでもできるようになるかな?」
後輩:「一応意識はしているんですけど、忙しいと顔が怖いって言われます」
先輩:「忙しい時は笑顔は難しいよね。普段はどんなところを意識しているの?」
後輩:「最初に声かけする時はできるだけ笑顔で…自分なりにはやっています」
先輩:「最近表情が柔らかくなってきたと思ったよ」
後輩:「ほんとですか?そうだといいんですけど」
先輩:「前より確実に変わってるよ。他にもっとやれることがないか、一緒に考えよう」

この例のように、「笑顔になれる・できる・頑張っている」というポジティブな面に意識を向けて会話することがポイントです。


まい先生(中村舞)/ コーチング&傾聴力の女王

マイコーチングオフィス代表。札幌在住。企業研修講師&プロコーチとして活躍(15年で5,000人以上を指導)。コーチングの要素を取り入れた思考力を引き出す研修や、傾聴力で個人の本質(自分軸)を引き出すセッションには定評があり、全国にクライアント多数。まい先生の名で親しまれている。