「承認」とは、相手の頑張りや長所、存在そのものの価値に目を向け、それを言葉で伝えるスキルです。
いわゆる“褒める”ことですが、お世辞ではありません
日頃から相手の素晴らしさを見つけようとする姿勢を持ち、気づいたことを言葉にして届けること。それが承認です。

コーチングでは、傾聴や質問とあわせて会話の中に取り入れます。また、日常のちょっとした声かけとしても活用できます。

承認された人は、

・「見てもらえている」という安心感
・「自分もできている」という自己肯定感
・「もっと頑張ろう」という意欲

が引き出されます。信頼関係づくりの土台にもなります。

承認① 相手の強みや力を伝える

「あなたは~」を主語にして、相手の強みや力を伝えます。
言動の中からにじみ出る人柄や才能、努力している姿に目を向け、気づいたときにそのまま伝えましょう。
◆ 「○○さんの明るさは、周りを幸せにするね」
◆ 「○○さんは、いつも前向きにチャレンジしていてすごいなあ・・」
◆ 「○○さんの頑張りは、会社一だよ!」

承認② 自分の気持ちを伝える

「私は~」を主語にして、相手に対する自分の気持ちを率直に伝えます。
◆ 「これがうまくいけば、(私も)すごく嬉しいよ」
◆ 「片づけを手伝ってくれて、(私は)とても助かったよ」
◆ 「今回の結果、(私は)誇りに思うよ」

承認③ すでにできていることに目を向ける

多くの人は、できていないことや失敗に目が向きがちですが、承認では「できていること」に光を当てます。

◆ BとCがまだできていないね
 ⇒ 「Aはもうできたんだね。さすがだね。あとはBとCだけだね」
◆ 毎日遅くまで働いている割には結果が出ないね
 ⇒ 「毎日遅くまでありがとう。頑張ってくれているね」
◆ 今回は○○がうまくいかなかったね
 ⇒ 「ほとんどはうまくいったね!」

多くの人は、承認されることは好きでも、自分から承認する機会は多くありません。
最近、部下や後輩、同僚を承認したのはいつでしょうか。
日頃から周囲の良いところを見つけ、声に出して伝える習慣を持ちましょう。

連載を終えて

全8回のコーチング連載、いかがでしたでしょうか。

「最近の若い人は何を考えているかわからない」
「叱るとすぐに辞めてしまう」
「言われたことしかしない」

こうした声が、さまざまな職場で聞かれます。
時代の変化とともに、価値観や働き方も変わっています。
従来の「指示・命令」だけでは動かないと感じている方は、ぜひコーチングの関わり方を取り入れてみてください。

聴くこと。
問いかけること。
力を見つけ、伝えること。

その積み重ねが、新しい関係づくり、そして新しい組織づくりにつながっていきます。

コーチングについてのご質問や研修のご依頼は、どうぞお気軽にマイコーチングオフィスまでご連絡ください。


まい先生(中村舞)/ コーチング&傾聴力の女王

マイコーチングオフィス代表。札幌在住。企業研修講師&プロコーチとして活躍(15年で5,000人以上を指導)。コーチングの要素を取り入れた思考力を引き出す研修や、傾聴力で個人の本質(自分軸)を引き出すセッションには定評があり、全国にクライアント多数。まい先生の名で親しまれている。